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실장님과 둘만 탄 임원용 엘리베이터 안에는 정적이 흘렀다. 아무도 타지 않을 엘리베이터 안에서 그와 단둘이 있을 수 있는 것은 어쩌면 신이 주신 기회일 지도 모른다. 이 기회를 놓치면 안 된다는 생각이 들었다. “실장님....” 난 내 앞에 있는 실장을 뒤에서 안았다. “아니... 뭐 하시는 겁니까?” 그가 나를 밀치며 뒤돌아서서 말했다. “저 좀 안아 주시면 안 되나요.” 매력적인 여자가 이렇게 말한다면 돌부처라도 넘어오지 않을까?
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