1865年、スウェーデンで生まれた地理学者スウェン・ヘディンは、当時まだ地理学的に未開の土地であったシルク・ロード周辺に目をつけ“地図”を作成しようと試みる。
さまざまな困難を乗り越え、楼蘭廃墟の発掘、“さまよえる湖”ロブ・ノールの謎の解明、新山脈トランス・ヒマラヤの発見といった「20世紀最高の地理学的業績」を残したヘディンは、偉大な探検家として名声をほしいままにするが……。
後世に残る偉業を成し遂げながらも、不遇の人生を送った“栄光なき”天才たち。彼らの人生は、如何なるものだったのだろうか——森田信吾による異色の偉人伝!