Mergin Maps: QGIS in pocket

Mergin Mapsは、無料のオープンソースQGISをベースに構築されたフィールドデータ収集ツールです。データの収集、保存、そしてチームとの同期を可能にします。紙にメモを取ったり、写真にジオリファレンスを付けたり、GPS座標を転記したりする手間が省けます。Mergin Mapsを使えば、QGISプロジェクトをモバイルアプリに取り込み、データを収集し、サーバーに同期させることができます。

Mergin Mapsは、幅広いフィールドマッピングとGIS調査タスクをサポートするように設計されたモバイルGISアプリです。農業、通信、光ファイバー、建設・エンジニアリング、環境保護、林業、公益事業、地方自治体など、幅広い業界の専門家に利用されています。遠隔地でもインターネット接続環境でも、Mergin Mapsは現場で効率的かつ正確なGISデータ収集と地理空間データセットの管理を共同で行うことができます。

Mergin Mapsを使ったプロジェクトの設定はわずか数分で完了します。まずQGISで調査プロジェクトを作成し、プラグインを使ってMergin Mapsに接続し、モバイルアプリと同期して現場でのデータ収集を開始します。

現場調査で取得したデータは地図上に表示され、CSV、Microsoft Excel、ESRI Shapefile、Mapinfo、GeoPackage、PostGIS、AutoCAD DXF、KMLなど、様々な形式でエクスポートできます。

Mergin Mapsでは、リアルタイムでの位置追跡、調査フォームへの記入、ポイント、ライン、ポリゴンの取得と編集が可能です。また、Bluetooth経由で外部GPS/GNSSデバイスを接続し、高精度な測量を行うこともできます。マップレイヤーはQGISデスクトップ版と同じなので、デスクトップ版でレイヤーシンボルを設定すると、モバイルデバイスでも同じように表示されます。

Mergin Mapsは、データ接続が利用できない状況でもオフラインでのフィールドデータ取得をサポートします。オフラインまたはWebベースの背景マップとコンテキストレイヤーを使用するように設定できます。

Mergin Maps 同期システムのメリット：
- デバイスへのデータの入出力にケーブルは不要です。
- オフラインでもプロジェクトを共有し、共同作業を行うことができます。
- 複数の測量士からの更新情報はインテリジェントに統合されます。
- 現場からリアルタイムでデータをプッシュバックできます。
- バージョン履歴とクラウドベースのバックアップ機能
- きめ細かなアクセス制御機能
- EXIF、GPS、外部GNSSデバイス情報などのメタデータを記録できます。
- PostGISデータセットやS3、MinIOなどの外部メディアストレージと同期できます。

フォームでサポートされているフィールドタイプ：
- テキスト（1行または複数行）
- 数値（プレーン、+/-ボタンまたはスライダー付き）
- 日付/時刻（カレンダーピッカー付き）
- 写真
- チェックボックス（はい/いいえの値）
- 定義済み値を含むドロップダウン
- 別のテーブルからの値を含むドロップダウン